この記事で分かること
- 新宿→松本→新島々→上高地を公共交通のみで旅するルートと所要時間
- 松本駅前でのランチ候補と、乗り換え待ちの過ごし方・車窓の見どころ
- 上高地の宿泊相場感と、比較的リーズナブルな選び方の考え方
- 河童橋そば上高地ホテル白樺荘に泊まって感じた静けさ・快適さと夕食ビュッフェの印象
※本記事は筆者の体験ベースです。最新情報は各施設公式サイトをご確認ください。
今回は、長野県の上高地を訪れます。北アルプスの梓川上流に広がる代表的な景勝地で、ゆっくりと自然に浸る旅です。
当日の流れ(目安)
- 朝 新宿→松本(特急あずさ 約2時間30分)
- 午前 松本駅周辺でランチ・駅前散策
- 昼前〜昼 松本→新島々(上高地線 約30分)
- 午後 新島々→上高地(路線バス 約60分)→ 河童橋周辺を散策・チェックイン
- 夕方 梓川沿い散歩 → 夕食ビュッフェ → 部屋で休憩
所要は天候や混雑により前後します。雨天時は滑りにくい靴を。
新宿から松本へ:特急あずさで上高地の玄関口へ
JR新宿駅から特急「あずさ」で長野県松本市へ。八王子を過ぎると田園が広がり、旅気分が一気に高まります。所要はおよそ2時間30分、車内で行程を整えるのにちょうど良い長さです。

新宿から松本の車窓
八王子を越えたあたりから田畑が増え、山並みが近づいてきます。車窓の緑が濃くなるたび、目的地が少しずつ近づく実感。
松本駅前でランチと小さなノスタルジー
松本駅のホームに降り立つと、昔住んでいたころの記憶がふっとよみがえります。短い期間だったのに、なぜか懐かしい。駅前の空気は変わらず穏やかでした。

JR松本駅お城口
季節は6月。気温28℃の初夏、陽射しは強いけれど、空気はさらりとして歩きやすい日でした。

JR松本駅前
駅前の風景は大きく変わらず、視線の先に山が見えるのが松本らしいところ。

JR松本駅前
このビルには2000年当時、勤務していた会社が入っていました。記憶の引き出しが静かに開いていきます。

松本市深志
ここは松本市の深志エリア。通勤で歩いた通りは、今も落ち着いた表情のままでした。

松本市深志
乗り継ぎまでのひととき、軽くお昼へ。久しぶりの信州、やっぱり“信州そば”が恋しくなります。

信州そば
そばアレルギーの方は、駅ビルや駅前の山賊焼きの定食、信州牛の焼肉ランチ、パンのイートインなども選択肢に。乗り換え時間と提供の早さを見て店選びすると安心です。
松本→新島々→上高地:電車とバスでアクセス
上高地へは、松本電鉄(アルピコ交通)上高地線で松本駅から新島々駅へ移動し、新島々バスターミナルで路線バスに乗り換えます。

松本鉄道上高地線の車窓から
郊外へ進むにつれ、山の輪郭がくっきり。ローカル線のリズムが心地よい区間です。
新島々駅に到着。

松本電鉄上高地線新島々駅
駅前は素朴で静か。小さな踏切を渡る音まで旅情になります。

松本電鉄上高地線新島々駅
上高地行きのバスに乗車。初夏の日差しで車内は少し暑め、窓から入る風に救われます。

上高地行きのバスの車内
松本→新島々→上高地:松本から上高地線で約30分、乗換後に路線バスで約60分。ICカードは区間により取り扱いが異なる場合があります。
上高地BT周辺のアクセス補足:河童橋までは徒歩約5〜10分。遊歩道は平坦でスニーカーで十分です。
繁忙期の新島々→上高地バスは混雑しやすいです。車内の温度差が大きく、乗車待ちの列が伸びることがあります。上着の携行と、1本前後の余裕ある行程をおすすめします。
山に囲まれた道を抜けると、いよいよ上高地へ。

上高地行きのバスの車窓から
上高地バスターミナルに到着。思っていた以上に整然とした施設でした。

上高地バスターミナル
案内板で現在地を確認。主要スポットは徒歩圏内にまとまっています。

上高地バスターミナル・案内板
平日の昼下がりでも人はそこそこ。人気の高さを実感します。
上高地の中心へ:河童橋と梓川を歩く
予約したホテルへ向かう前に、河童橋エリアをひと巡り。いつ訪れても絵になる場所です。

上高地バスターミナル
宿泊は「河童橋たもとの 上高地ホテル白樺荘」。落ち着いた外観に胸が高鳴ります。

河童橋たもとの 上高地ホテル白樺荘
荷物を置いてひと息。窓を開けると、上高地の山並みが視界いっぱいに広がりました。

河童橋たもとの上高地ホテル白樺荘
部屋から望む稜線が美しい。空気の透明度が高く、遠景までくっきりと見えます。

上高地の山々
眼下には梓川の流れ。川の音が心地よいBGMです。

上高地・梓川
川沿いの側道は案内板も整い、初めてでも歩きやすい遊歩道でした。

上高地・梓川の側道
こちらが有名な河童橋。初代は1891年(明治24年)に架橋されたそうです。

上高地・河童橋
その後、橋は数回架け替えられ、現在の姿に。芥川龍之介『河童』に登場したことで、名前の知名度も広がりました。

上高地・河童橋
梓川の水面は淡いエメラルド色。歩くたび、視界に入る山の表情が変わるのが楽しい。

上高地・梓川
山々は墨絵のような陰影。曇天でもドラマがある景色です。

上高地・梓川
上高地の服装と装備(初夏)
- 薄手の長袖+軽量ウィンドシェル、帽子、日焼け止め
- 遊歩道は土や木道:防滑性のあるスニーカーが歩きやすい
- 標高差で体感温度が下がるため、飲料と行動食を少量携行
宿泊:河童橋たもとの上高地ホテル白樺荘
夕食はビュッフェスタイル。品数が多く、少しずつ色々と味わえるのが嬉しいところでした。

河童橋たもとの上高地ホテル白樺荘・ビュッフェ
落ち着いた混み具合で、料理を選ぶ時間もゆったり取れました。

河童橋たもとの上高地ホテル白樺荘・ビュッフェ
少量多品種派には天国。彩りを見ているだけでも楽しくなります。

河童橋たもとの上高地ホテル白樺荘・ビュッフェ
青魚のお寿司にも挑戦。旅先だと新しい味にも自然と手が伸びますね。

河童橋たもとの上高地ホテル白樺荘・ビュッフェ
上高地ホテル白樺荘・実践メモ
- 夕食:ビュッフェスタイル(少量多品種で取りやすい/時間に余裕ある回を選ぶと快適)
- 設備・備品:館内は落ち着いた雰囲気。客室からの眺望は方角で差が出るため、眺め重視なら予約時に要確認。
- 使い方:夕食前に河童橋周辺を軽く散歩→食後に梓川沿いで涼むと、混雑回避と消化促進になって心地よい滞在に。
料金や営業時間は変更の可能性があります。最新情報は公式サイトや現地でご確認ください。
こうして移動日らしい初日が終了。高地の澄んだ空気に包まれて、深呼吸の多い夜になりました。

今日イチのショット・絵画
よくある質問(FAQ)
- 公共交通だけで不便では?
- 乗継ぎは多いものの、松本で休憩を挟めば無理なく移動できます。ダイヤに季節差があるため、前後1本の余裕を。
- 上高地への所要時間はどれくらい?
- 新宿→松本が約2時間30分、松本→新島々が約30分、新島々→上高地がバスで約60分。待ち時間を含め半日見ておくと安心です。
- 夏の服装は?
- 日中は涼しく朝晩は冷えます。薄手長袖+軽量アウター、帽子、日焼け止め、歩きやすい靴を用意すると快適です。
- 松本駅周辺で蕎麦以外のランチは?
- 山賊焼きの定食、信州牛の焼肉ランチ、ベーカリーのイートインなどが便利。提供スピード重視で選ぶと乗換がスムーズです。
次回は、上高地の旅、2日目
梓川沿いの散策をさらに広げ、自然観察とビュースポットを巡ります。